CS60とミトコンドリアは、切ってもきれない関係。
でも、ミトコンドリアって一体なに??という方に、是非読んでいただきたいです。
「パラサイトイブ」という小説や映画が流行ったことを覚えている方は、きっと私と同じ世代でしょう笑
そう!「パラサイトイブ」はまさにミトコンドリアの物語だったのです。
(葉月里緒奈さん、お綺麗でしたよね〜)
ミトコンドリアの知られざる神秘と、人間の生命に関わり過ぎているくらい関わっているミトコンドリア。
その魅力に取り憑かれてしまった私から、ご説明させていただきます。
ミトコンドリアとは?
ミトコンドリアは、細胞内のエネルギー生成を担当する重要な細胞小器官です。
一般的に「細胞の発電所」とも呼ばれ、アデノシン三リン酸(ATP)と呼ばれるエネルギー分子を生産します。
このATPが、生物の生命活動に必要なエネルギー源となります。
ミトコンドリアの起源
ミトコンドリアの起源は約20億年前にさかのぼります。
この時期、原始的な真核生物の細胞が好気性細菌(酸素を利用してエネルギーを生成する細菌)を取り込むことで、共生関係が始まりました。この現象は「共生説」として知られています。
取り込まれた細菌が進化し、現在のミトコンドリアとなりました。
ミトコンドリアの役割と機能
ミトコンドリアは単なるエネルギー生産工場ではありません。以下のような多岐にわたる機能を持っています:
- エネルギー生成:ATPを生成することで、細胞のエネルギー供給を行います。
- カルシウム貯蔵:細胞内のカルシウム濃度を調節し、細胞機能を維持します。
- アポトーシス:細胞の自発的な死(アポトーシス)を制御し、細胞の寿命と健康を保ちます。
- 代謝調節:脂肪酸の酸化やアミノ酸代謝など、細胞の代謝活動に関与します。
- 体内の鉄の制御
ミトコンドリアと健康
ミトコンドリアの機能が低下すると、エネルギー不足や代謝障害が生じ、さまざまな健康問題を引き起こします。
特に、慢性的な疲労感、筋力低下、代謝性疾患などが挙げられます。
したがって、ミトコンドリアの健康を維持することが全身の健康にとって重要です。
また、代謝にも深く関係していることから、ダイエットにももちろん関わっています。
細胞内のミトコンドリアの数
1つの細胞あたりのミトコンドリア数:一つの細胞内に存在するミトコンドリアの数は数百から数千個に及びます。例えば、エネルギーを大量に必要とする筋肉細胞や神経細胞では、ミトコンドリアの数が非常に多いです。一方、エネルギー需要が比較的低い細胞ではミトコンドリアの数は少なめです。
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- 筋肉細胞:500~2000個
- 肝細胞:約1000~2000個
- 神経細胞:500~1000個
体重の約10%の重量はミトコンドリアだと言われています。
ミトコンドリアの多い臓器
- 筋肉:人体で最も多くのミトコンドリアを含む組織の一つです。全体の筋肉細胞のミトコンドリア数を合計すると、数百兆個にも達する可能性があります。
- 肝臓:肝細胞はエネルギー代謝が活発なため、多数のミトコンドリアを含んでいます。
- 心臓:心筋細胞も高いエネルギー需要があるため、ミトコンドリアが多く含まれています。
このように、ミトコンドリアは体内の細胞において非常に重要な役割を果たしており、その数も細胞の機能に応じて大きく変動します。健康を維持するためには、これらのミトコンドリアの機能を最適に保つことが重要です。
ミトコンドリアのエネルギー生産メカニズム
ミトコンドリアは、細胞のエネルギー通貨であるアデノシン三リン酸(ATP)を生成する主要な場です。
ATPの生成は、解糖系、クエン酸回路(TCA回路とも呼ばれる)、電子伝達系という3つの主要なプロセスによって行われます。
解糖系
解糖系は、細胞質で行われる最初のステップであり、1分子のグルコース(ブドウ糖)が2分子のピルビン酸に分解されます。この過程で少量のATPとNADH(還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)が生成されます。
- 場所:細胞質
- 生成物:ATP(2分子)、NADH(2分子)、ピルビン酸(2分子)
クエン酸回路(TCA回路)
ピルビン酸はミトコンドリア内に輸送され、アセチルCoAに変換されます。アセチルCoAはクエン酸回路に入り、ここで一連の化学反応を経てさらにATP、NADH、およびFADH2(還元型フラビンアデニンジヌクレオチド)を生成します。
- 場所:ミトコンドリアのマトリックス
- 生成物:ATP(2分子)、NADH(6分子)、FADH2(2分子)、二酸化炭素(CO2)
電子伝達系
NADHとFADH2は電子伝達系に電子を供給し、この電子の移動によってプロトン(H+)がミトコンドリアの内膜を通して移動します。このプロトンの移動により、膜間スペースにプロトン勾配が形成されます。最終的に、プロトンはATP合成酵素(ATPシンターゼ)を通ってミトコンドリアの内膜を戻り、この過程で大量のATPが生成されます。
- 場所:ミトコンドリアの内膜
- 生成物:ATP(約34分子)、水(H2O)
総合的なATP産生
グルコース1分子から生成される総ATP数は、理論上は約38分子ですが、実際には30~32分子となります。以下は各プロセスでのATP産生の概要です:
- 解糖系:2 ATP ※ミトコンドリア関わりなし。
- クエン酸回路:2 ATP ※ミトコンドリア関わりあり。
- 電子伝達系:約34 ATP ※ミトコンドリア関わりあり。
いかがでしょうか?ミトコンドリアがエネルギー生産の要を担っていることがお分かりいただけると思います。
かなり難解で専門的なことまで書かせていただきましたが、ミトコンドリアは生命維持に欠かせないこと、体重の10パーセントを締める量があること、そして、エネルギーを産生するメカニズムに深く関わっていることをできるだけ科学的にお伝えしたくて記事を書かせていただきました。
CS60自体が科学的にどのような作用をしているのかは未知ですが、私は電子と磁力の関係から、私なりの考えに至っております。
が、薬機法のこともあり、記事で書けることはここまでということで、ご了承くださいませ。
ミトコンドリアに敬意と愛情を込めて。
FUMIKA