2020.12.31
ウイルスの正体。細菌との決定的な違いとは!?

ウイルスとは「生物ではない」と言われます。
それでは一体、ウイルスとはなんなのでしょうか?
そしてそもそも「生物」とは??

分かりやすく説明いたします!

「生物」は「「細胞」という基本単位からなっています。
私たち人間のように、たくさんの細胞でできる多細胞生物もいれば、アメーバやミドリムシ等のように、1つの細胞だけで生命を維持している単細胞生物もいますね。

細胞が生命を維持するには、エネルギーを作ったり、増殖したり、不要な物を排出したり、と様々な機能を持たなくてはなりません。
つまり細胞はひとつひとつ、自分自身を維持、増殖できるようになっているのです。
そのために細胞一つ一つの中には、ミトコンドリア、ゴルジ体、核、リボソームなど様々な役割をもったものがぎっしり入っています。

それと全く違い、「ほぼ何もない」のがウイルスです。

「遺伝情報となる核酸」と、「核酸を包んで保護するタンパク質の殻」のみという、非常に単純な姿をしています。
そのため、細菌と比べると格段に小さいのです。

しかも、通常の生物は細胞内にDNAとRNAの両方がありますが、ウイルスは「DNAかRNAのどちらか」しかありません。
DNA しか持たないウイルスは「DNAウイルス」、RNAしか持たないウイルスは「RNAウイルス」と呼ばれます。(新型コロナウイルスはRNAウイルスですね!)

ウイルスは細胞と違い、「細胞の断片」のようなものなので、自ら増殖はできません。
そこで「細胞」の中に侵入し、細胞の器官を借りて自分を複製していくのです。(そこでのコピーミスがいわゆる「変異」です)

では、そのウイルスの複製を防ぐのは一体なんでしょうか?
ズバリ「免疫」です。

「ナチュラルキラー細胞」や「マクロファージ」などがウイルスを攻撃します。
その過程で発熱や咳、痰が出るなどの症状が出ますが、これは他の免疫細胞に応援を頼むための炎症反応なのです。
やみくもにこれらの症状を抑えてしまうと回復が遅くなるのはこのためです。

結局は未知のウイルスに対しては「免疫力」を上げることしかありません。
またそれには細胞内のミトコンドリアを活性化し、エネルギーの発電が正常に行われることが不可欠です。

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